医学部での勉強がつらいと思っているあなたの心を癒し,前向きにしてくれる書籍

こんにちは.医カフェブログです.
シルバーウィークはあいにくの台風でどこにも出かけられず.
自宅で長年読みたいと思っていた太宰治の「正義と微笑」を開いてみました.

この本には医学部4年生の時に出会いました.試験期間中,再試験の恐怖におびえながら朝から晩までひたすら勉強する中で,勉強することの本当の意義を教えてくれ
教えてくれた本です.気持ちを奮い立たせてくれて,地獄の試験期間を乗り越えることができました.

もがき苦しみながらも,人を救う術を粛々と学んでいる医学部の皆さんの心が少しでも軽くなればと思い紹介させて頂きます.

全てはこの1節に詰まっています.以下引用させて頂きます.

「うんと勉強しよう。勉強というものは、いいものだ。代数や幾何の勉強が、学校を卒業してしまえば、もう何の役にも立たないものだと思っている人もあるようだが、大間違いだ。
植物でも、動物でも、物理でも化学でも、時間のゆるす限り勉強して置かなければならん。日常の生活に直接役に立たないような勉強こそ、将来、君たちの人格を完成させるのだ。
何も自分の知識を誇る必要はない。勉強して、それから、けろりと忘れてもいいんだ。覚えるということが大事なのではなくて、大事なのは、カルチベートされるということなんだ。
カルチュアというのは、公式や単語をたくさん暗記している事でなくて、心を広く持つという事なんだ。つまり、愛するという事を知る事だ。
学生時代に不勉強だった人は、社会に出てからも、かならずむごいエゴイストだ。学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。
けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん。
そうして、その学問を、生活に無理に直接に役立てようとあせってはいかん。ゆったりと、真にカルチベートされた人間になれ!」

試験が続き朝から晩まで勉強する生活が続くと,気持ちに余裕がなくなって「すぐ点数につなげるにはどうしたらいいか」と焦ってしまうものですね.
焦燥感にかられる生活を送っていた私に「そんなに焦らなくてもいいんだよ.試験で高得点をとることが貴いんじゃない.今君が黙々と勉強してるその事実が貴いんだ.今君はまさにカルチべートされているんだよ」と語りかけてくれているようでした.ふっと心が軽くなって,少し世界が広く見えたような気がしましたね.

「正義と微笑」とは

16歳の少年が18歳になるまで書き続けた日記がそのまま小説になっています.周りの友人への軽蔑や,自堕落な生活を送る自分への嫌悪,受験への不安が生き生きと描かれています.
物語後半では,そんな自分と決別するために役者の道を志す決意・努力・苦悩がさわやかかつユーモラスに描写されています.

勉強続きで心に余裕がない方,メンタルが落ち込んでる方はぜひ一度読まれてみてはいかがでしょうか.

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