やる気が続かない.勉強したくても他のことに気がとられる.誰でもそんな気持ちになることはありますよね.
実はなぜやる気が出ないのか,長続きしないのかという疑問に様々な研究から答えを導き出した
ノースイースタン大学の心理学者であるデイヴィッド・デステノ著の「なぜ「やる気」が長続きしないのか」を読んだので紹介させて頂きます.

まず驚いたのはやる気が起きないのは意思の力が弱いからではないということ!
これだけでも大分救われた気がしますね.
ではなぜやる気が続かないのかというと数多くの実験から様々な説が出ていましたが,私が一番納得したのは「意思の力は有限で誘惑にさらされる度に減っていく」という説です.これを証明する面白い実験も書かれていましたので興味のある方は
是非読んでみてください.
確かに実生活に当てはめてみるとよく分かります.家では勉強がはかどらないというのもこの説で説明がつきますね.
家だとテレビやスマホ,お菓子など手の届くところに誘惑がたくさん潜んでいます.そして,知らないうちに限りある意思の力が消費されてしまう.
そんな状態で勉強などできるわけ無いですね.勉強は誰だって苦手で,意思の力を大量に消費します.
なるべく意思の力を温存するためにも誘惑の少ない,つまり我慢することが少ない状況で勉強したほうがいいのかもしれないですね.
私はカフェや大学で勉強していたことが多かったのですが,これは正解だったのかもしれません.
後は,スマホなども目のと届かないとこにいいかもしれませんね.視界に入るだけ人間は物を無意識に認識しているので,視界にスマホやお菓子などがあると
大切な意思の力を消費しかねません.誘惑や我慢が必要な状況を避け,意思の力を浪費しないようにすることが勉強をするコツなのかもしれませんね.
そしてもう一つ興味深かったことは意思の力を増やす方法があるということです.これも実験で導き出されたもので非常に面白かったので興味のある方はぜひ
読んでみて下さい.意思のちからを増やす方法はいくつか紹介されいたのですが,興味深ったひとつは「感謝」と「おもいやり」の気持ちを抱くことです.
実験では思いやりや,感謝の念を抱くように仕向けた被験者の方が,根気強く課題に取組んだり,医師の診断率も向上したそうです.
やはり,感謝や思いやりの気持ちを抱くと前向きな未来志向になって,よしがんばろうという気持ちになるからなのでしょうか.医師の診断率が向上したのには驚きですね.
勉強の点数も上がるのではないでしょうか.間違った問題があっても,この問題は自分の知らない知識を教えてくれる,自分を成長させてくれるプラチナチケットなんだ,成長させてくれてありがとういうような気持で問題にも望めば点数もあがるかもしれませんね.何回も間違いが続くとそんな感謝の気持ちも湧いてきませんが,そんな時は自分を思いやるのも大切かもしれませんね.
頑張って勉強してる自分はえらいし,ミスから学んで確実に成長していってるから大丈夫,すぐには結果は出ないかもしれんけど続けていけば確実に成長すると自分をいたわるのも,意思の力を増やし
勉強を頑張るために案外必要なのかもしれませんね.
もっと詳しくやる気の出ない理由や,やる気を出す方法を知りたい方はぜひ一度「なぜ「やる気」は長続きしないのか」を読んでみてはいかがでしょうか.
心理学者が執筆しているので説得力もあり,興味深いです.
これから頑張らなければならないことが控えている人にはきっと役立つ情報がたくさん詰まっていると思います.
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